咽頭クラミジアや梅毒にジスロマックは効く?

マクロライド系抗生物質で細菌による幅広い感染症に効果を発揮するジスロマックは、性器クラミジアや淋病の治療薬として使用されています。
クラミジアは性感染症のひとつで、基本的に性器に感染するものです。
最近ではオーラルセックスやキスによって感染することも多く、咽頭クラミジアを発症する人も少なくありません。

咽頭クラミジアも細菌性の感染症のため、喉の腫れや痛みを伴い、場合によっては発熱、さらに細菌の死骸によって口臭が発生する可能性もあります。
比較的症状は軽いため、喉が腫れた程度では風邪と勘違いしやすいですが、そのまま放置しているとパートナーに感染させたり、さらに自分の性器に再感染させてしまう原因になります。
咽頭クラミジアは口内に白い斑点ができるので、気づいた場合は専門の医療機関で診察を受けるのが最も良い方法でしょう。

ジスロマックはクラミジアの感染に対して有効的な抗生物質であるため、性器や咽頭に関わらず治療ができます。
ただし、梅毒は同じ細菌性の感染症ですが、ジスロマックの適応症となっていないため、基本的には使用することはありません。

昔、梅毒は重大な性病のひとつとされていましたが、ペニシリンなどの抗生物質が開発されてからはほとんど発症することがなく、めずらしい感染症のひとつにまでなっています。
中高年以降の人であれば聞き覚えのある人も多いですが、若年層では知らない人も多いようです。
血液中に入って全身に広がることで、リンパ節の腫れや変なしこりができるなどの症状が現れます。
梅毒は症状により段階分けされて進行の程度をはかることができますが、自然治癒することはなく、適切な治療を施さなければ死に至ります。
末期では心臓や血管に障害を起こすことがあるため、正しい治療を行うことが重要な病気となります。

治療方法は通常、梅毒に有効とされるペニシリン系抗生物質の飲み薬または点滴を行います。
しかし、ペニシリン系のアレルギーを持つ人には、場合によってはジスロマック以外のマクロライド系の抗生物質を投与することもあるようです。
ジスロマックが全く効果がないというわけではありませんが、もっと梅毒に有効で専門的な治療薬が多いので通常は使用することがありません。

ちなみに、日本で性病感染者数の多い病気の一番はクラミジアで、次いで淋病となっています。
そして、3番目に性病感染者数が多いのは性器ヘルペスと呼ばれる病気です。
クラミジアや梅毒で治療薬が違うように、性器ヘルペスもまた全く別のバルトレックスという治療薬を必要とするので注意しましょう。